以前、「福利厚生ポイント」を1ポイントも無駄にせず使い切るべき理由 という記事で、月跨ぎによるカタログ改定の罠にハマり、スプレッドシートの緻密な計算が一瞬で崩壊した顛末を書いた。
「静岡クラウンメロン」 、「バルミューダ・ザ・トースター」 に続き、あの怒涛のポイント消化ミッションの中で我が家に滑り込ませた実用ガジェットの個別レビューをお届けする。
今回紹介するのは、 「フィリップス S5880/10 ウェット&ドライ電気シェーバー 5000シリーズ(セルリアンブルー)」 だ。
カタログ更新の罠を再確認。本当に狙っていたのは「9000」だった
最初から白状しておくと、この5000シリーズは私の「第一希望」ではなかった。
スプレッドシートでポイントの組み合わせを計算していた5月の段階では、カタログの最上位に君臨していた「フィリップス 9000シリーズ」を引き換える算段だったのだ。元エンジニアとして、どうせなら最上位のテクノロジーを試してみたいという欲もあった。
しかし、例の「5月から6月への月跨ぎ」の瞬間、9000シリーズは跡形もなくカタログから消え去っていた。物価高による価格改定か、あるいは在庫切れか。
「欲しいと思ったものは、迷わずその場でボタンを押さなければならない」という教訓を、私は身を以て骨の髄まで味わうことになった。予算(残りポイント)の都合上、泣く泣くランクを落とし、滑り込みで引き換えたのがこの5000シリーズ(S5880/10)だった。
私が電気シェーバーに妥協できない「個人的な背景」
ここで、私がなぜそこまで電気シェーバーの選定に執着し、退職ポイントを投じてまで新調したかったのか、その個人的な背景について触れておきたい。
私は心臓の病気を患っており、血液を固まりにくくする抗凝固薬の「ワーファリン」を日常的に服用している。
この薬を飲んでいる人間にとって、日常の「出血」はきわめて厄介なリスクだ。万が一にも肌を傷つけると、血がなかなか止まらなくなる。そのため、深剃りができるからといって、刃が直接肌に触れる「T字カミソリ(安全カミソリ)」は怖くて絶対に使うことができない。
肌を優しく守りつつ、確実に出血のリスクをゼロに抑えて髭を剃る。私にとってウェット&ドライの電気シェーバーは、単なる身だしなみツールではなく、 「医療的な安全を日々の生活で担保するための必須装備」 なのだ。
いざ実食ならぬ「実剃り」。ランクを落としたが、結果は十分だった
最上位機種を逃した悔しさを抱えながら、届いたS5880/10(セルリアンブルーの美しい機体だ)を使い始めてみた。
結論から言えば、 私にとってはこれで「十分すぎるほど十分」だった。
それまで私は、「ブラウン のシリーズ3(S3)」を長年愛用してきた。定期的に純正の替え刃に交換し、メンテナンスを怠らずに使ってきたつもりだった。
しかし、今回やってきたフィリップス5000シリーズの剃り味を体感して驚いた。 フィリップス特有の回転刃が肌に吸い付くように密着し、 ブラウンS3時代よりも明らかに優しく、そして「しっかり」と髭が剃れている のだ。
もちろん、これまで使っていたブラウンS3の基本設計自体が古かった(あるいは本体内部のモーター等の経年劣化)という側面はあるかもしれない。しかし、それを差し引いても、この5000シリーズがもたらした「肌への優しさと剃り味の両立」は、ワーファリン服用者である私に絶大な安心感を与えてくれた。
まとめ:これにて、まあ満足である
狙っていた9000シリーズが消滅するというアクシデントから始まった今回のシェーバー選びだったが、結果としてこれ以上ない現実的な最適解に着地した。
完璧な理想(最高位)を追い求めることだけが正解ではない。自分の身体的な事情(ワーファリンのリスク管理)を満たし、日々の実用において前の機種を上回る快適性が手に入ったのだ。
あの狂騒の退職間際に大慌てで選んだセルリアンブルーの相棒は、これからのリタイア生活の安全と快適な朝を支えてくれる、手堅い資産となってくれた。まあ、大満足である。
肌への優しさと安全性を求める方へ
T字カミソリでのカミソリ負けに悩んでいる方や、私のように出血リスクを避けたい方にとって、フィリップスの5000シリーズは価格と性能のバランスが極めて優れた名機だと思う。毎日のシェービングをストレスフリーにしたい方には、自信を持っておすすめできる一台だ。