2026年6月度の資産公開 でも触れたが、私は新NISAの投資枠をすべて「オルカン(eMAXIS Slim 全世界株式)」に投入している。
世間ではS&P500やNASDAQ、あるいは高配当株投資なども人気だが、57歳で退職を予定している私が、なぜオルカン1本に「全ツッパ」しているのか。その理由を整理してみた。
1. 年齢的に、高いボラティリティ(値動き)は心臓に悪い
20代、30代の若者なら、一時的に資産が半減しても「給与所得から淡々と積立を続ければいい」「回復まで30年待てる」という時間が最大の武器になる。
しかし、57歳で退職を控えた身にとっては、ここから特定の国やセクター(ハイテクなど)に偏らせて大暴落を食らうのは精神的にキツい。地球上の経済活動に丸ごと分散されているオルカンは、株式リスクそのものはあるものの、個別国や特定セクターの暴落リスクを最もマイルドに抑えてくれる。
2. 「株価のチェック」に人生の時間を奪われたくない
以前は持株会や個別株、特定口座でのアクティブファンドなどもやっていたが、個別株を持っているとどうしても毎日の株価や決算、経済ニュースに意識が引っ張られてしまう。
スマホでチャートを頻繁にチェックするような生活は、せっかく自由な時間を手に入れるこれからの生き方として本末転倒だ。オルカンであれば、日々の値動きを気にする必要が一切ない。「ほったらかし」にできることこそ、リタイア世代にとって最大のメリットだと思う。
3. 万が一のとき、残された家族が迷わない
これは年齢を重ねてから意識し始めたことだが、もし自分に万が一のことがあったとき、複雑なポートフォリオ(個別株数十銘柄や、複数のアクティブファンドの組み合わせなど)を残されたら、家族は確実に困惑する。
「新NISAの口座にオルカンが1本あるだけ。必要になったらこれを取り崩して」と言っておけば、誰が見ても一目でわかる。管理のシンプルさは、自分だけでなく家族のためのリスク管理でもある。
4. 現金との「カウチポテトポートフォリオ」が劇的に楽になる
現在、私の資産はおおむね「現預金5割:リスク資産5割」にしている。
リスク資産側が「オルカン1本」に統一されていると、資産のバランス調整(リバランス)を考えるときに、「現金」と「株式」の比率だけを見れば済む。株式の内訳で「米国株が増えすぎたから日本株を売って…」などと悩む必要がなくなるのだ。
まとめ
若い時の投資は「いかにお金を増やすか(最大化)」に目が行きがちだが、57歳からの投資は「いかに穏やかに、手間をかけずに資産を守りながら運用するか(最適化)」が重要だと感じている。
せっかく平日の昼間が自由になるのだから、チャートを見るのではなく、釣りをしたり音楽を楽しんだりすることに時間を使いたい。